多肉植物を育てていると、だんだん見慣れない言葉が増えてきませんか?
「徒長って何?」「カキコってどこに書くの?」と、意味がわからないけどみんなが普通に使っているような用語がチラホラ…。はじめは戸惑ってしまいますが、実はその言葉たち、多肉ファンの間では当たり前に使われている“専門用語”なんです。
この記事では、初心者にもわかりやすく、でもマニアックな人もニヤリとするような“通なワード”を集めて解説していきます。読めば読むほど、あなたの多肉ライフが一段と楽しくなりますよ!
多肉植物の世界でよく出てくる専門用語たち
蒸れ(むれ)
まずはトラブル用語の代表格「蒸れ」。これは、風通しが悪いことで株の内部に湿気がこもり、根腐れや葉腐れの原因になってしまう現象です。特に夏場や梅雨時期、ぎゅうぎゅうに寄せ植えされた状態で起こりやすく、放っておくと一気に枯れてしまうことも。
対策としては、風通しのいい場所に置く、鉢の底穴を確保する、雨ざらしにしないなどが基本。多肉植物は“乾燥を好む”ので、蒸れは大敵です。
徒長(とちょう)
「なんだかヒョロヒョロになってきた…」そんな時に疑うべきがこの“徒長”。日照不足や水のあげすぎで、多肉の葉と葉の間が間延びしてしまう現象です。見た目が不格好になるだけでなく、弱々しくなってしまいがち。
改善にはしっかり日光に当てることが基本ですが、もし形が崩れてしまった場合は「胴切り」してリセットする手もあります(後述します)。
ロゼット
「ロゼット型」なんて聞いたことありませんか?これは、葉がバラの花のように放射状に広がっている形状のこと。エケベリア属などの多肉によく見られ、整ったロゼットは“美形多肉”の象徴とも言えます。
この形を保つには、しっかりとした日光と適度な水やりが必要。ロゼットが乱れてきたら、徒長や蒸れの可能性をチェック!
カキコ(挿し芽・子株)
「カキコ」は、親株から出てきた子株を“掻き取って”別に育てること。言葉としては“掻き子”から来ていて、多肉植物を増やす代表的な方法です。根が出ていればすぐに植え付け可能で、初心者でも挑戦しやすいテクニック。
多肉植物の中には「勝手にカキコができる」ものもあり、放っておいても親株のまわりに子株が増えてくることもあります。カキコ好きにはたまらない光景です。
群生株(ぐんせいかぶ)
複数の株が根元でつながって密集している状態を「群生株」と呼びます。ひとつの鉢の中に親株+子株+孫株…といった感じで賑やかに育っている様子はとても見栄えが良く、ボリューム満点。販売されている多肉の中でも、群生株は少し値段が高めなこともあります。
自分で群生に育てていく楽しみもあるので、時間をかけて育てたい人にはおすすめ。
紅葉(こうよう)
多肉植物にも“紅葉”があります。といっても葉っぱがカサカサに枯れるわけではなく、色が緑から赤やピンク、紫に変わっていく現象。気温差や日照量の変化によって発色が良くなるのが特徴です。
特に秋〜冬にかけては紅葉シーズン。見た目の変化も楽しめるので、多肉を通じて四季を感じたい人にはたまらないポイントです。
葉挿し(はざし)
葉を一枚もぎ取り、土の上に置いておくだけで、新しい芽や根が出てくることがあります。これが「葉挿し」。エケベリア属やグラプトペタルム属などでよく行われ、うまくいけば1枚の葉から新しい株が誕生します。
成功率を上げるには、乾燥した場所で管理し、水は根が出てから軽くあげるのがコツ。地味だけどめちゃくちゃ楽しい“多肉育成ゲーム”です。
胴切り(どうぎり)
徒長などで伸びきってしまった株を、胴体部分でバツンと切って、再生させるテクニック。上部分は乾かして発根させ、下部分は脇芽が出るのを待つという、再生育成法の一つです。
「えっ!切っちゃうの?」と思うかもしれませんが、これが意外と成功率高いんです。切った面が乾くまで数日待ってから土に置くのがポイント。
白粉(はくふん)
葉の表面にうっすらと白い粉が乗っているように見える品種、ありますよね?これは“白粉(はくふん)”と呼ばれる天然のロウ状物質で、多肉植物が水分の蒸発を防ぐためのバリア機能です。
こすったりすると取れてしまうので、なるべく触らず、そっとしておくのが◎。この白粉が多い品種ほど乾燥に強い傾向があります。
エケ(エケベリア)
「エケ」という言葉、SNSや動画でもよく見かけますよね。これは「エケベリア」の略で、多肉植物の中でも人気の属です。ロゼット型で品種が豊富、紅葉も楽しめる、育てやすいと三拍子揃ったエケは、多肉沼にハマる人の登竜門。
「私はエケ派!」というように、好みを表現するのにも使われます。
さらに“通”になれる!マニア用語
ここではちょっとマニアックな用語を一気にご紹介。
- ベアルート:根がない状態で販売されている株。輸入株に多い
- 成長点:新しい葉が出てくる中心部分。ここが傷つくと再生困難
- 覆輪(ふくりん):葉のフチだけに色が乗る模様
- カルス:切り口にできるかさぶたのような保護膜
- 多肉沼:多肉にどっぷりハマって抜け出せなくなる様子(笑)
用語を知ると、多肉の世界がもっと広がる
一つひとつの言葉を知ることで、今まで見えてこなかった多肉植物の楽しみ方が広がっていきます。
「蒸れを防ぐには?」「紅葉の仕組みって?」といった疑問にもすぐ対応できるし、SNSや他のブログで情報を集める時にも断然便利!
言葉を知ることで、より多肉と“通じ合える”気がしてきますよね。
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